地酒は地方食文化の「結晶」である
先代の蔵元には「近い将来、地元の水と米、地元出身の杜氏で、正真正銘の地酒を造りたい」との熱い想いがあった。
その熱い想いは蔵人へと受け継がれ、酒蔵に生き続けています。
仕込み水
八甲田山・奥入瀬川水系の伏流水で軟水の柔らかい水を、蔵の地下より汲み上げてお酒の仕込みに使用しています。
酒米
「華想い」「華吹雪」などの青森県産酒造好適米を中心に原料として使用しています。
また、杜氏の水田では、「まっしぐら」「吟烏帽子」「華さやか」も栽培しており、酒造りにおける原料米にも最善を尽くしています。
Process製法
清酒製造の基本的な骨格は変わりませんが、「目標とする酒質」を目指すために、今までの酒造工程の見直しや製造設備を含めて、冷静に分析判断し、改良改善を繰り返してきました。
作業上で数値をとれるものは全てデータとして記録し、杜氏と蔵人共に「再現性のある酒造り」を目指しています。
一. 精米・洗米・浸漬
米の品種・精米歩合に合った洗米と吸水時間を、その年の米の気象状況や品質を見極め、調整しています。
二. 蒸 米
蒸米が外硬内軟(蒸米の外側が硬く、内側が柔らかい状態)な状態になるよう仕上げます。
三. 製 麹
酵素力価(蒸米を溶かす力である酵素をもつ)が強く清潔で硬さがしまった麹を製成します。
四. 酒母仕込み
アルコールをつくる微生物である酵母を、活性のある状態でたくさん育てます。
五. 醪(もろみ)
もろみの並行複発酵(蒸米の溶ける進行とアルコールの生成が同時に行われる)を目標とする酒質に合わせてバランスを調整して、発酵させます。
六. 圧搾
醪に負荷がかからないよう速やかに上槽します。